最新リハビリテーション基礎講座 臨床心理学
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最新リハビリテーション基礎講座 臨床心理学
著者: 山口 加代子/上田 幸彦/久保 義郎
出版社: 医歯薬出版
ISBN/JAN: 9784263267110
形式: 書籍
リハビリテーション学生のため“だけ”に贈る 全頁オールカラー・臨床心理学の新しいビジュアルテキスト ●コンセプトは「1国試完全対応」と「2リハビリテーション学生だからこそ知っておきたい知識の伝授」。 ●1では、SIDE MEMOにて国試の過去出題傾向を、項目ごとに事細かに記載。アルファベット表記で出題される人名は、カタカナ表記との対応を明確にし、特に覚えておきたい頻出の人物にはアンダーラインを引くなどの工夫を凝らしている。 ●2では、心理専門職と円滑にコミュニケーションを図れるよう、幅広い心理検査・療法を扱い、その概要を記載。第12〜14章では、リハビリテーション現場で遭遇しやすい疾患ごとに、抱えやすい心理的問題やその臨床心理学的アプローチについて解説している。 ●その他、アクティブラーニングの話題を全章に配置。学生が臨床心理学に興味をもって勉強できる作りとなっている。 ●シラバスに即した15章立て、復習・予習や授業の前後に便利なmini testなど、“教員にも優しい”一冊。 【目次】 1章 臨床心理学とは 2章 臨床心理学におけるアセスメント 3章 性格 4章 感情 5章 学習 6章 認知・知能 7章 ストレスと適応 8章 発達期とその時期に生じやすい問題I 9章 発達期とその時期に生じやすい問題II 10章 心理療法I 11章 心理療法II 12章 小児期リハビリテーションにおける臨床心理学的関与 13章 成人期リハビリテーションにおける臨床心理学的関与 14章 精神科領域における臨床心理学的関与 15章 リハビリテーションチームにおける臨床心理学
本書は、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といったリハビリテーション専門職にとって不可欠な「心のケア」に焦点を当てた、臨床実践のための標準的なテキストです。リハビリテーションの過程において、身体機能の回復のみならず、疾患や障害に伴う精神的な葛藤、抑うつ、不安、あるいは認知機能の変化といった心理的側面への介入は、治療の成否を分ける極めて重要な要素となります。本書では、臨床心理学の基礎理論から、リハビリテーション現場で直面する具体的な症例への応用までを体系的に網羅しています。構成としては、心理学の基本概念から始まり、アセスメントの手法、心理的介入の具体的なアプローチ、さらには多職種連携における心理学的視点の重要性まで、段階を追って詳述されています。単なる知識の羅列にとどまらず、身体機能の回復と心理的適応がいかに相互に影響し合うかという、リハビリテーションの本質的な核心を突くメッセージが込められています。身体と心を切り離さず、一人の人間としての全人的な回復を支援するための指針となる一冊です。
- リハビリテーションにおける心理的アセスメントの基礎と実践的技法
- 疾患や障害による心理的変化(受容、否認、抑うつなど)のメカニズム
- 脳損傷や認知症に伴う高次脳機能障害への心理学的アプローチ
- 患者および家族の心理的サポートとコミュニケーション技術
- トラウマやPTSDなど、外傷的出来事への臨床心理学的介入
- 多職種チームにおける心理学的視点の共有と連携のあり方
- エビデンスに基づいた心理学的介入の理論的背景
- 身体機能の回復過程における患者の心理状態を予測・分析する力
- 患者の不安や葛藤を軽減するための効果的な対話・傾聴スキル
- 高次脳機能障害などの認知・心理的課題に対する評価能力
- 家族の介護負担や心理的ストレスを理解し、支援に繋げる視点
- 心理的リスク(抑うつ、自傷念慮など)を早期に発見する観察眼
- 理学療法、作業療法、言語聴覚の養成課程に在籍する学生
- 臨床現場でのコミュニケーションや心理的介入に課題を感じている新人療法士
- リハビリテーションチームの一員として、多角的な視点を養いたい医療従事者
- 脳血管障害や外傷性損傷など、複雑な心理的背景を持つ症例を担当する専門職
本書は、医歯薬出版の「リハビリテーション基礎講座」シリーズの一環として、リハビリテーション医学および臨床心理学の専門家、教育者、そして臨床現場の第一線で活躍するエキスパートたちの知見を集結させて編纂されています。特定の個人著作というよりも、学術的な標準に基づいた編集委員会による体系的な編著であり、最新の知見と臨床的な実用性を両立させた、教育・臨床の両面において信頼性の高い内容となっています。
一般的な臨床心理学の教科書が、心理療法の理論や精神分析などの学問的側面に重きを置いているのに対し、本書は「リハビリテーション」という具体的な臨床フィールドへの適用に特化しています。身体機能の回復を目指すリハビリテーション職種が、いかにして心理学の知見を日々の介入に取り入れるかという、実践的な橋渡しとしての役割を担っています。基礎理論と臨床応用を繋ぐ、極めて実用的な位置づけといえます。
本書の最大の価値は、身体機能の回復と精神的な適応を、不可分なものとして捉え直す視点を提供している点にあります。リハビリテーションの現場では、身体的な進捗が停滞した際に、患者の心理的な壁が治療の障壁となることが多々あります。本書を通じて、心理学的なアプローチを習得することは、単に「話を聞く」ことにとどまらず、治療プログラムの質を高め、患者のQOL(生活の質)を根本から支えるための強力な武器となります。読後には、患者を「機能の回復を待つ対象」としてではなく、「心理的葛藤を抱えながら生活を再構築しようとする主体」として捉える、より深く、より人間的な臨床の視座が得られるはずです。
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